大腸がん

大腸がんは発生率が「胃がん」についで第二位、死亡率では肺がん、胃がんについで第三位です。近年の食事や生活スタイルの欧米化によって増加傾向にあります。

 

抗がん剤治療の有効性が向上しており、再発した場合や手術が困難な症例でも、長期生存することが可能となってきています。

 

症状としては、

 血便、便の太さが細くなる、便秘、おなかの張り、腹痛、などがあります。

 

大腸がん検診として、便潜血検査が行われています。

 便潜血で血が混じっていても、実際に「大腸がん」が見つかることは5%もありませんが、やはり大腸カメラでの検査が奨められます。

 

早期の大腸がんの一部は、ポリープ切除のように大腸カメラで切除することが可能です。リンパ節転移の疑いがある場合やカメラだけで完全に除去できない場合は、手術が行われます。

 

手術では、「大腸がん」から十分な距離をとった腸管を切除し、つなぎ直す手術が行われます。同時に、転移を起こしやすいリンパ節を切除してきます。

 

大腸がんによって便が大量に溜まっている場合や肛門に近いところに「がん」がある場合には、人工肛門が必要になります。状況によっては、後日、人工肛門をなくすことも可能です。

 

手術によってリンパ節転移があった場合、深くまでがんが入り込んでいた場合、など再発の危険性がある場合には、手術後に再発率を抑える目的で抗がん剤治療を行われることがあります。