マンモグラフィー精度管理中央委員会

 

<講習条件>

  1. マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の構成学会の中の最低1つの学会にご加入(日本乳癌検診学会、日本乳癌学会、日本医学放射線学会、日本産科婦人科学会、日本放射線技術学会(日本放射線技師会を含む)、日本医学物理学会)
  2. 最新の不均一高濃度の正常臨床画像(同一症例左右MLO画像原版)を持参できる

    ちなみに募集要項として、経験年数や実績は問われていません。

 

<申し込み>

   マンモグラフィ検診精度管理中央委員会ホームページより登録

<受験資格>

受講者の決定は、先着順ではなく、マンモグラフィ読影経験症例数・臨床画像の持参可否・検診への関与の程度・申込回数などの要件を考慮。とされています。私が受験した時にお聞きしたところ、受講者は講師の先生が決定するようです。講師が知り合いであれば受講できる可能性が高くなると思います。同じ科から2名受講希望者がいれば、どちらかに絞って偏りがないようにするようです。

<講習、試験>

講習受験料40000円。

2日間講習があり、試験になります。

試験中は本などを見るが可能ですので、厳密にカテゴリーを覚える必要はありません。

  カテゴリー3以上か未満かで感度、特異度を計算し、

  基準以上であれば認定されます

(カテゴリー5を3と判断しても、評価Bには影響ありません)。


私の周りでも落ちた人が多くいます。ただ、勉強しようにも勉強のしようがないので、よっぽど実力がある人以外は、運が必要だと思います。

講習と同じ問題はでませんが、(私は大学院時代の受講で、実際の読影から離れていた時だったので、尚更でしたが)講習をしっかり聞くことが試験合格には大切だと思います。

更新は5年おき。近くで講習がなければ受けに行く必要があります。C以下であれば、再試験が奨められています。ちょと大変ですね。


<資格の利点>

市の検診などの読影が優先的に回ってきました。

正確にカウントしていませんが、10000人近く認定医はいるのではないでしょうか?どちらかと言えば、放射線科の先生などに必要なのかもしれませんに。資格がないとマンモグラフィーの読影できない訳ではありません。



<更新講習会について>

 これまで2回更新講習会に参加してきました。

 今回、H27年1月に医師会の講習会に参加してきました。


   感度  カテゴリー3以上を3以上でピックアップできた割合が80%以上

   特異度 カテゴリー2以下を2以下で落とせた割合が80%以上


  がB判定には必要です。


  さて、問題では100症例(200乳房)を読影します。

  奇数番号はMLOのみ、偶数番号はMLOとCCの2つがでます。


  ここからが考察ですが、

   答え合わせ上で(私が受験した時の)

      カテゴリー3以上は  47例(200乳房)でした。

      逆に言えば、153例はカテゴリー2以下。

   つまり、

      カテゴリー3以上で取りこぼして良いのは9例まで

                 一方、カテゴリー2以下を過剰に拾い上げられるのは 30例以上可能です。


  これから考えると(あくまで試験のことを考えると)

      あやしいと迷ったら、拾い上げる、ことが合格のためには必要と考えます。

  講義でFADは過剰診断が多いと言われましたが、

   結果として試験では拾った方が良いと思います。


  他には、C3以上が続いたり、C2以下が続くことはあるが、

    10連続問題の中では4-7個が陽性

  (まぁ平均とるとそうなると思うのですが、、、 7題連続で陰性というのはない)

  両側病変は3症例(これまでの試験3回全てで、両側乳頭の引込み1例が入っていた)

  

     以上は、あくまでB判定以上であれば、良いや、、と言う人向けのコメントです。


  ちなみに今回の講習で

     50人中A(AS)判定 6名 12%

                         B判定  19名 38%

                         C判定  11名 22%

                         D判定  13名 26%

  でした。更新講習ですから、これを多いととるか、低いととるか、、、